アプリケーションソフトをインストールする時代の終焉
自分のパソコンにアプリケーションソフトをインストールするという時代は、間もなく終わろうとしているという気がします。7月25日にインフォテリア(株)から発表されたオンラインの表計算ソフト「OnSheet」を見て、ますますその感を強くしました。まだベータ版なので、うまく動かない部分もありますが、全体構成から機能を総合的に判断すると、普通に使う表計算ソフトは、これで十分だと思います。
もちろん、データ分析の機能などをExcelと比較すれば、少なからぬ差はあります。しかし、Webでのデータ共有などの機能は、Google Dogs & Spreadsheetsの機能を上回っていると言って良いでしょう。つまり、位置づけとして「OnSheet」は、GoogleSpreadsheetsよりも少し先に進んでいて、Excelから ‘めんどくさい部分’ をそぎ落としたソフトです。見通しの良いメニューと、分かりやすい機能が、使いやすさを支えています。オンラインで使うアプリケーションの着地点が見えてきたという感じがします。
最初に、このソフトの背景を簡単にまとめておきましょう。
インフォテリアという会社は、XML関連のソフト開発や教育をしている会社で、今年の6月22日付けで東証マザーズに上場しています。
そして「OnSheet」は、香港のTeam and Conceptsというベンチャーが開発した「EditGrid」というソフトを、インフォテリア社が日本語化して提供しています(インフォテリア株式会社はTeam and Concepts社に対して5%の出資をおこなう予定だそうです)。
本家のEditGridは、2月に正式版がリリースされていますが、その日本語版であるOnSheetは10月の正式リリースを目指しています。インフォテリアの主力商品であるアステリア(データ連携のためのサーバーソフト:EAI)と組み合わせて使うことを目指していて、そのための「パイプライン」と呼ぶ機能(「センサー」「フィルター」「ジョイント」の3段階で構成されるデータ監視・交換機能)を法人向けの製品に搭載する予定です(8月5日の時点でのベータ版では、まだ搭載していません)。
では、「OnSheet」を見ていきましょう。
画面01がOnSheetのサイトに接続した様子です。
画面01 OnSheetのサイト
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この画面で「試してみる」を選択すると、ユーザー登録をしないで試してみることができます。
画面02 新しいワークシートを作成する
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これがOnSheetのワークシート画面です。「Sheet1」「Sheet2」「Sheet3」の3枚のシートを画面下部のタブで切り替えるようになっています。Excelとよく似た構成のメニューとツールバーが表示されます。
画面03 ワークシートに名前をつけて保存する
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「プライベート」「読み取り権だけを公開」「読み取り権と書き込み権を公開」の3種類のオプションから選択することができます。初期設定は「読み取り権だけを公開」となっています。
画面04 「ファイル」メニュー
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これが「ファイル」メニューの内容です。エクスポート機能では、Excel形式、Calc形式、PDF形式などが用意されています。このうち、Calc形式のエクスポートを試してみましたが、残念ながらうまく機能しませんでした(8月4日現在)
画面06 「表示形式設定」
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「書式」メニューの「表示形式設定」コマンドを見てみましょう。一通りの表示形式が用意されています。残念ながら日本の元号を使った日付の表示形式は用意されていません。
画面08 「ブログに投稿」
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上記の「発行」メニューで「ブログ/Webページに投稿」を選ぶと、この画面が表示されます。ワークシートの表示には「グリッドビュー」(ワークシートでの作業画面)と「プロパティビュー」があり、これはプロパティビューで「ブログに投稿」タブを選んだ状態です(自動的にビューが切り替わります。画面右上のボタンでも切り替え可能です)。
画面09 「共有」機能
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プロパティビューの「共有」タブを選びます。「読み取り」と「書き込み」に「パスワード設定」を組み合わせて6種類の形式で公開を設定できます。また、ユーザー名またはワークスペースを設定して共有できます(ただし、ワークスペースを利用した共有機能は、まだ正常に動作していないようです)。
画面10 プロパティビューの「パーマリンク」タブ
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これが、プロパティビューで「パーマリンク」タブを選択した様子です。ここに表示されているアドレスで、作成したワークシートを公開することができます。この「パーマリンク」機能は、OnSheetの特徴のひとつです。
画面11 「関数」ダイアログ
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数式バーの「f(x)」ボタンをクリックして「関数」ダイアログを表示してみましょう。ざっと見た範囲ですが、一通りの関数が用意されているようです。
画面12 右クリックで表示する「ショートカットメニュー」
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ワークシート上をマウスで操作するときの操作性は、オンラインのソフトであることを感じさせません。
画面13 「新しいチャートの挿入」ダイアログ
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ツールバーの「グラフの挿入」ボタンをクリックしてグラフの種類を見てみましょう。一通りのグラフが用意されていることが分かります。ただし、グラフ要素の編集機能などは、限られた最小限の機能のみ用意されています。
画面14 「ワークシートのアップロード」
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これがワークシートのアップロード画面です。ただし、OpenOffice.orgのデータはsxc形式、ods形式のどちらもうまくアップロードできませんでした(途中でエラーとなる)。
画面15 Excelデータのアップロード
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ExcelデータのアップロードはxlsのみOKでした(Excel2007のxlsx形式はサポートしていません)。このデータをアップロードしてみましょう。
画面16 OnSheetでの表示結果
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画面15のデータをアップロードした結果です。文字、数値、合計欄の数式などは、すべて適切にインポートされています。セルの背景色とセル枠の罫線もOKです。残念ながら、タイトル部分のセル結合が解除されてしまっています。
グラフは、同じ種類のグラフですが、グラフ要素などの部分の互換性は無いようです。凡例の位置、数値軸目盛り、系列の色、フォントなどがすべて違っています。
画面17 「個人アカウント」と「法人アカウント」
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これが、個人アカウントと法人アカウントの機能の違いです。個人アカウントは、正式版リリース後も無料の予定です。
画面18 「対応ブラウザ」
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インフォテリア社が7月25日にプレス向けに発表したリリースによれば、ASTERIAと連携して利用するための「パイプライン」機能は、InternetExplorer7.0以上、Firefox2.0以上でのみサポートされています。
OnSheet
http://www.onsheet.net/
インフォテリア株式会社
http://www.infoteria.com/
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PC学習会のメンバーでOffice2007を導入したパソコン初心者さんがいて、未導入のぼくは若干ビビリ気味ですw
いっそWebアプリ&オープンソースが当たり前になってしまえば、画面や操作の違いがなくなって教えるにも楽なんですが。
さっきWebアプリケーションで検索してみるまで知らなかったんですが、PhotoshopもWebアプリ版を出すようですね。
Adobe側がPicasaと比較しているところを見ると編集機能面はシンプルなものになりそうですけど、ユーザーのアプリに対する意識の変化に拍車がかかるかも知れません。
まさに”アプリケーションソフトをインストールする時代の終焉”でしょうかか。
コメント by かたやま — 2007/8/6 月曜日 @ 0:15:13
かたやまさん、こんにちは。
Office2007のUIには悩まされている人が多いようです。
さきほど参考のための記事を書きましたから、よろしければご利用ください。
http://office-watching.com/blog/2007-08-07/32/
ところで、「Webアプリケーション」という呼び方なんですが、どうもXOOPSやWikiなどのようなソフト(Webサイト構築ツール)を指すような気がして、「Webブラウザで使う」とか「オンラインの」とかに置き換えています。
片山さんの投稿を読んで、「Webアプリケーション」を検索してみると、けっこう幅広く使われているようですね。逆に「オンラインの」という言い方が気になってきました。さて、どうしたものでしょうか。
コメント by matsui mikihiko — 2007/8/7 火曜日 @ 10:07:09